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アリさんのギャッベ絨毯(今日は大作っす!!)。 [ギャッベ]

      新聞に入る折込広告やタウン紙は、実は本体よりも好きなくらいです。
      興味がないもの(いえ、別に食べ物以外はー、ということはありませんが・・・)もたくさん
      入ってきますが、たまたまこういう小さなコーナーを見つけると、「やった!!」と思います。


     
      これは確か、読売新聞のタウン紙に掲載されていました。
      毎週木曜日にこの辺りで折り込まれるものです。


      注目したのは、ペルシャ絨毯ではありません。(それはムリ!!ありえないっ!!!)

      ギャベ、またはギャッベ、と呼ばれる種類の絨毯(マット)、これが見たかったのです。

      ギャッベとは・・・・・・・・・・、


      説明が難しいのですが、大まかにいえば、イランの遊牧民族(名前がいくつかあるようです
      が、くわしくは本やお店の説明などを読んでいただければ・・・・・・ ^^;)が織る、
      天然素材(羊毛)と草木染めでできた毛足の長い絨毯のこと、です。


      そもそも、ダンナが薪ストーブの前に敷くマットを探していまして、それがギャッベとの
      出会いのきっかけになりました。
      木の床に直に灰が飛ぶのは心配なので(そんなことはしないと言いつつ、一応心配だった
      ようで)、燃えやすい化繊ではない、天然素材の敷物を探していました。ストーブ用品店で
      扱っているものは、柄が地味でその割に値段が高く、しっくりこなかったようです。


      昨シーズンの終わり頃に、地元の家具屋さんで偶然出会ったのは、ZOLLANVARI
      (ゾーランバリ)というブランドのギャッベでした。この会社(ブランド?)が一定の品質管理
      を施したギャッベを、全世界的に広めたらしいです。
      その家具屋さんの社長さんがギャッベに心底惚れ込んでいたようで、商品知識も豊富
      (後に東京の大手家具屋さんにも行きましたが、こちらの社長さんほど知識のある従業員
      さんは残念ながらいませんでした)、予算がないとわかっている私たちに丁寧に説明して
      くださいました。社長さんの熱意、そして何よりも草木染めの美しい色合いと素朴な絵柄に
      魅かれ、深い青色のマットサイズのものを1枚、購入してしまいました。
      そのときから、「いつかはきっと大きいギャッベ」が我が家の合言葉になりましたー。


     
      118×70cm  ストーブの前に。灰よりも、薪の木くずがよく落ちますー。 ^^;


      最初に出会ったのがブランド品だったので、ギャッベは高いものと思い込んでいましたが
      ネットでいろいろと調べるうちに、品質や値段がピンキリであることがわかってきました。

      とにかくこちらのギャラリーに、「アリさん」が来ているうちに一度は行ってみよう、
      と、初日に行ってみましたー。



      普段は貸しギャラリーになっている様子の、小さなお店。入り口には、キリムという
      種類の平織物(これは多分敷物です)が飾ってあります。好きな柄でしたが、赤札でも、
      これは・・・・・・・・・・。 ^。^; ココまで来たら後へは退けず、お店の中へ~・・・。



      入り口の窓には、広告と似たような案内ハガキが貼られていました。


      そして、私たちがあったらいーな、とイチバンのお目当てにしていたものがー!!!!!



      椅子に敷ける座布団サイズ(40×38cm、1枚ずつ手織りなので均等ではありません)
      色は赤基調で、動物柄が入っているものがとにかく物凄く欲しかったんです!!!
      ネットで検索するといつも売り切れ、安売りでも1枚当たり10,000円前後します。


      自分の目で見て触って、気持ちが良くて可愛らしくて、そして本当に安かった!!
      私たちはホクホクで帰ってー・・・、翌々日くらいに、またもノコノコと出かけて行きました。


      アリさんがまたとても親切な方で、ギャッベを織る民族と同じ、イラン出身の方で、なのに
      べらぼうに日本語が達者!!! 日本で生まれ育ったのではないかと錯覚するほどでした。



      初日に私たちがギャッベが好きだとお話したら喜んでくださって、
      ギャッベのことがいろいろと書かれた本をくださいました。
      表紙の裏側はアリさんとアリさんのお店紹介になっていますが、実際には
      表紙が別装丁で、市販されている本でした。


ギャッベ・アート―イラン遊牧民カシュガイ族の手織絨毯 (AD collection)

ギャッベ・アート―イラン遊牧民カシュガイ族の手織絨毯 (AD collection)

  • 作者: 堀田 隆子
  • 出版社/メーカー: フラド
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 文庫




      羊や山羊は子孫繁栄、鹿は家庭円満の象徴、なのだそうです(ギャッベ・アート参照)。



      台所にちょうどよいサイズの、横長形。150×50cm、くらいです。
      このサイズは織るのに手間がかかるそうで、あまり数が出ない、と伺いました。



      ぐるっと絵で縁取られていて、ツボにはまりまくりのデザインです。はぁ・・・・・・。

      ブランド品のZOLLANVARI(ゾーランバリ)製品は、四隅にフサがついておらず、毛足も
      抜け毛が出ないように短めに切り揃えられています。色柄もバリエーションが豊かで
      品質と値段が高いことから、最近はニセモノも出回っているとかー(前出の家具屋さん談)。


      私たちはZOLLANVARIも含めてギャッベという織物が好きなので、
      アリさんがご自分で買い付けられてきた品の数々を、うっとりと眺めていたのでしたー。



      118×80cm
      黄色はザクロの皮、赤は茜、青は藍(インディゴ種)、緑は木の枝葉、茶はクルミの皮
      を使って染色しているそうです(こちらもギャッベ・アート参照)。
      模様はたぶん、生命の樹。長寿・健康の願いが込められているそうです。

      実はこの敷物、本教室の面談兼マンツーマン室に置いてあります(か、買っちゃった)。
      光の当たり方や、見る角度(方向)によっても色合いが変わります。
      お母さま方、お迎えにいらしたときに、よろしかったら素足で乗ってみてください。
      きもちい~~~です~~~♪♪♪



      この動物さんを、裏から見ると、こんなふうです。とても細かい目です。
      ここまでの作業工程を考えると、少し高くなるのも、無理はないのかもー、と妙に納得。



     
      120×85cm(くらい)
      作られてから15年以上経っているという、リーズギャッベ。もっと年代を重ねた
      アンティークな品もあるそうです。
      毛足が短めで更に目が細かい、とても滑らかで柔らかな感触でした。



     
      これは入り口に飾ってあったのと同じ種類のキリムです。


      最終日にも名残惜しくて出かけてった私たち、せっかくだから、とペルシャ絨毯も
      いろいろと見せていただき、作業工程のお話などをしてくださいました。



      てかてかのつるつる、見るからに高そう、と思ったら・・・・・・。


      何も言いますまい、と思ったら、「私のお店には
1億円品もありますよ」
      とのこと。誰が買うんだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


     
      本当に高級なペルシャ絨毯は、シルクではなく、羊毛で織られているのだそうです。
      羊さんの喉の毛が最も柔らかいので、それだけで織られたものが最高級品だとか。
      1枚仕上げるのに1人の職人さん(作家さんともいう?)の手で2年ほどかかるそうです。

      「年収だと考えれば、この値段も納得だよな、工芸品だー」とダンナ。
      日本でも輪島塗などの伝統工芸品は宝石と同じですよね・・・・・・。



      「値段だけが価値を決めるものではありません。これは60万円ですヨ♪」
      とアリさんが出して見せてくださったのは・・・・・・。




      大きさ、タグを見る余裕なし
      ギャッベとはまた違う、「きもちい~~~い」手触り。頬ずりしたかったー。


      億だ、ウン千万だ、という話をずっと聞いていた後のダンナ、しかも、
      この色と柄と手触りが、むちゃくちゃツボに入ってしまったらしくー・・・・・・、




      
「60万か、安いな、じゃあ・・・・・・」




      お、おい、
おいおいおいおいっ!!!!!




      おっちゃん麻痺してる麻痺してる、完全に・・・・・・。




      アリさん、ウチのダンナはノリやすいんですから、たきつけないでください・・・




      とても親切にしていただいたアリさんには、来年東京吉祥寺のお店へ訪ねると
      お約束し、久しぶりに
「ぐうたらはっちん」名刺をお渡しいたしましたー。 ^∀^


      アリさんにはとても立派な名刺をお返しにいただいてしまって、恐縮ですがー。^。^;



      ダンナも落ち着きを取り戻し、現在の本教室には、黄色い敷物と、


     
     
      58×40cm
      ゆり椅子(私の親世代からの持ち物)に、クリスマス色に合わせたトナカイ(?)
      の長方形おざぶギャッベを敷いて、
「やわらか~~い♪」を楽しんでいます。




     
      アリさんへ感謝を込めて。ありがとうございました。ちょっと遅くなってしまいましたが、
      ようやくご紹介記事を作ることができました。


      吉祥寺の
お店サイトはこちらです。東京の有名デパートにも卸しているそうです。
      お店のほかにも、地方のお誘いがあると笠間のときのように出展することが
      あるそうです。興味をお持ちになられた方がいらっしゃいましたら、覗いてみてください。
      


2007-12-15 22:42  nice!(15)  コメント(16)  トラックバック(0) 
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コメント 16

ぱむ

知りませんでした〜、ギャッベ。素敵な織物があるんですね。
ペルシャ絨毯は好き嫌いの概念がないけど、シンプル好きな私は、
いいですね〜これ。いつか実際見て、触ってみたいです。
ギャラリーの入り口の女の子ははっちんさんのお子様?
by ぱむ (2007-12-16 00:54) 

素晴らしい絨毯ですね。
by (2007-12-16 01:55) 

Inatimy

絨毯いいですよね。 ギャッベではないですが、ちいさな絨毯、持ってます♪ 動物がいっぱい織り込んである柄。 長時間張り付いて、しぶってたら、どんどん値が下がっていったので・・・。 
by Inatimy (2007-12-16 08:11) 

ぴーすけ君

絨毯、芸術品ですよね♪
by ぴーすけ君 (2007-12-16 08:18) 

horigon

ペルシャ絨毯は素晴らしいと聞いていましたが、まさに手作りの
温もりがありますね。(^○^)
僕も十数年前に、思い切って段通のマットを買いましたが、
未だに現役だし、古びた感じがしないのが不思議です。
やはり、材質は違っても、良いものは“一生もの”なんですね。^^
by horigon (2007-12-16 08:20) 

わぁ、凄い~素晴らしい~、お値段もですが・・。
薪ストーブの前に似合いそう☆
by (2007-12-16 10:06) 

響(きょう)

貧乏性の私は、絨毯みたいに汚れたり擦り切れたりするものは、
安いのでいいや、とか思ってしまいます。(^^;
by 響(きょう) (2007-12-16 16:00) 

abx

いいなぁ~と思うのはやはり値段は・・・・高いよね。
こういったのも欲しいんですけどね。
by abx (2007-12-16 20:00) 

たいへー

商売上手ですな~~。 
弟子にして欲しいくらいですよ。(笑
by たいへー (2007-12-17 10:18) 

ちゃるこ

素敵なじゅうたんですね!あったかで気持ちよさそ~です♪
by ちゃるこ (2007-12-17 15:29) 

響(きょう)

いつもどうもです(^^)
by 響(きょう) (2007-12-18 10:54) 

ギャッベというものを初めて知りました。
このような素敵なものは、のちのちまで伝わってほしいものです。
by (2007-12-18 19:10) 

はっちんさんの家のギャッべはいい色ですね。
遊牧民の素朴な暖かみがあるのが特徴なんですなぁ~。
いつか、はっちんがこの織物のふるさとへ行かれて、本当にどう生産されているか・・・ぜひ、見て来てほしいと思いました。
by (2007-12-18 22:31) 

はっちん

☆ ぱむさん、こんばんは。^^
  あ、ハイ、入り口に写っているのはいもーとです。
  最近はどこへ行ってもいつの間にかかけっこが始まってしまい…、
  外につまみ出してお菓子を持たせてから見直す、という場面も
  ありました。じっくりと家具や服を見る、という楽しみはもうあと
  数年先になりそうです~。

☆ mamiiさん、こんばんは。^^
  とても気持ちがよくて、優しい色合いのマットです。
  使い込んでからどんな色に変化するのかが楽しみです。

☆ Inatimyさん、こんばんは。^^
  値段交渉は苦手です。相手が「これ以上引く気はない」というのが
  どの時点なのか見極められなくてー。大きな買い物は夫婦で
  行くので、私が交渉係になることはないのですが、どうする?て
  聞かれると、返答に困ってしまいます…。 ^^;

☆ ぴーすけ君、こんばんは。^^
  ギャッベを知るまでは、絨毯が作られる工程を気にしたことが
  ありませんでした。あまり興味もなかったのに、びっくりです。
by はっちん (2007-12-18 23:34) 

はっちん

☆ horigonさん、こんばんは。^^
  段通って何だろう、と調べてしまいましたー。たまたまギャッベに
  出会ったというだけで、絨毯全然くわしくないんです…。 ^。^;
  中国の、模様が浮き出る特殊な技術が施されたシルクの絨毯
  で合っていますか?? しっかりと作られたものは、使えば使うほど
  良い味が出てくるのですねー。

☆ 夢空さん、こんばんは。^^
  薪ストーブはエコ商品だと聞いていた筈なのに、なぜかダンナは
  投資をし続けているような…。
  道具やらアクセサリーやらなんやらー。うーん…。

☆ あじゃあじゃさん、どうもありがとうございます。^^

☆ Krauseさん、どうもありがとうございます。^^

☆ 響さん、こんばんは。^^
  人によるかもしれませんが、ギャッベの色と手触りには
  癒されますヨ♪ 何十年ももつそうなので、どのように変化して
  いくのか、楽しみにしています。^^

☆ abxさん、こんばんは。^^
  abxさんが値段の話をしますか~??(結構してるとは思いますケド)
  今年TDRにお泊りした回数、ウチの何倍…??? ^m^;
  
by はっちん (2007-12-19 00:14) 

はっちん

☆ たいへーさん、こんばんは。^^
  で、弟子ですか~!? そんな弱気な…。(笑)
  恐るべしアリさんの笑顔、でした…。

☆ ちゃるこさん、こんばんは。^^
   どうもありがとうございます。自分の身内を褒められたような
   気持ちだったりして~♪椅子に座るのが楽しくなりました!!

☆ jasminさん、こんばんは。^^
  最近人気が出始めているそうなので、便乗真似っこ品とか、
  オートメーションの粗悪品とかが出てこなければ良いな、と
  思います。遊牧民の娘さんが、嫁入り前のたしなみとして
  必ず習得する技術なんだそうです。あの絵模様は即興らしいです。

☆ こぎんさん、こんばんは。^^
  こぎんさんに行ってきなさいと言われると、絶対に行かなくては
  ならないような気になってしまうのはなぜでしょう…。 ^^;
  でも、行ってこの目で見られたら、きっと人生が変わりますねー。
by はっちん (2007-12-19 00:23) 

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