クイズと、絵本と、お・ま・け。 [教育・育児]
フジテレビのクイズ番組で、「ヘキサゴン(今はたしかⅡ)」というのがあります。余談ですが、当初のカタチとは全く異なる進行でできています。
解答者の中に、「何なの、だれよこのおバカ」と思ってしまうような人が混じっています。特に10代の女性タレントですね。
熊本県出身のタレントが、九州地方の県名を言えずにいたり、800万円の2割引を「だいたい30万円」と答えたり、普通に考えたら、「やらせ?」と思っても仕方ないような場面に多々出くわします。
ダンナは授業中なので、いつもは「今日はこんな問題にこんな珍解答が出た」と説明していたのですが、今週は録画して見せてみました。
えーと、今日の話は長いです。食べものじゃないのに、かなり長いです。
お付き合いいただける方は、こちらへー。
「おれだってさー、この仕事しないで、昔の仕事(地質コンサルタント)を続けていたら、きっとやらせとか仕込みで、まさかこんなことがわからない人間が日本人でいるなんて思わないよなー」
と、しみじみ。
「富士山の裾野」という言葉が出てきて、やはり若いタレントの女の子が、意味がわからずにいたことがあって、その話もしました。
ダンナは海も山も近いところで育ったので、「スソノがわからない?ありえねーだろ」と言って、翌日教室で聞いてみたそうです。結果は、アハハー。
「中学生でもわかったのは5人にひとりくらいだったー、ありえねー…」・・・( ̄▽ ̄;)・・・
数字に関することでも、言葉に関することでも、最近の若い世代(子どもを含む)は、想像力に欠けている、というか、ない!ように感じます。
言葉の意味を想像して関連付けないから、熟語や慣用句を覚えられない、数のイメージを頭の中でカタチにできないから、「この計算、検算しなくても明らかにおかしいだろっ」と、指摘されてもそもそも意味がわからない、まあ、こういったことと日々格闘しているわけでしてー。
一般的な話です、特に誰というわけではありませんヨ、念のため。
そしてきっと、エスカレートすると、「言われたときの気持ちを想像できないからいじめを責められても悪かったと思えない」、「自分が痛いときと同じように相手も痛い、と想像できないから暴行する」という事態に陥ってしまうのではないかと、これは私の想像です。
想像力なんて自然につくものだと思っていました。私たち夫婦は「赤毛のアン」シリーズを全巻読破して、出会ったときもその話で意気投合して、結婚してからは作品の舞台、カナダのプリンスエドワード島へ旅行して、塾の名前に作品の舞台地「アヴォンリー」を使っていますから。
- 作者: L.M. モンゴメリー
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04
- メディア: 文庫
この物語がすばらしいと思える人に、悪人はいない、と言い切る自信があるくらい、好きな本です。
今、毎週土曜日の朝7:25から、NHK教育で「風の少女エミリー」というアニメが放映されています。赤毛のアンの著者モンゴメリの、自伝的小説と聞いたことがあります。原作を読みたいのですが、今出ていないみたいで。アニメに関連して出てくれたら嬉しいのですが。
主人公「アン」も、「エミリー」も、周囲に素晴らしい大人たちがいて、導いてくれます。特に学校の先生の描写がすばらしいです。
実は、うちの塾の本教室は、「アン」や「エミリー」に出てくる学校をイメージしています。
これらの作品のように、心を打つ授業ができれば良いのですが、まだまだ、かなー…。
本をご紹介したついでに、今我が家でもっとも活躍している絵本を、ご紹介します!
- 作者: 村上 八千世, せべ まさゆき
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2000/10
- メディア: 単行本
お食事中だった方、ごめんなさーいっ
私たちはもう感覚が麻痺してしまって、この絵本を正面において見ながらカレーライスだって食べちゃいますけどね…。(カレーを食べていた方、重ねがさね、ごめんなさい)
学校や外で、はずかしがらないで「うんちしよう!」という啓蒙活動のために作られたらしいです、初めは。私はおねーちゃんのトイレトレーニングで、ウンチがちょっと苦戦してたので一緒に読める本は何かないかなー、と探していて見つけました。
ものすごい威力です!!
うんちの固さと健康状態を4つに分類して、何を食べるとそうなるかを、子どもにもわかりやすく説明しています。おねーちゃんはトレーニング時に便秘ぎみで、大きな塊がお尻の穴から出てくる途中で止まってしまい、大泣きした、という経験が数回ありました(想像力がある方、ほんっとうに、ゴメンナサイ)。
「やさいをバランス(よく)たべたら、うんご(かたいうんち)にならない?」と何度も聞いては、せっせと野菜を口に運びます。「アイスをたべすぎたら、うんぴ(下痢)になっちゃうよね?」と、お代わりをガマンします。「ごはんをたべたら、いいうんち?」と、せっせとごはんも食べてくれます。
トイレトレーニングというより、食育に最適な本だと、思いますヨ~。
ちなみにいもーとちゃんも、この本が大好きです。折込でポスターが付録になっているのですが、我が家ではクローゼットに貼ってあります。布団に寝て「うんぴ?うんにょ?」と話しかけたり、「パパはうんごなの?」と意味不明なことを聞いてきたりします。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭の方、よろしかったらお試しください。
久しぶりに、ちょっとまじめな長いお話、付き合ってくださってどうもありがとうございました。m(_ _)m
<オマケ 今日の教室 7/7(土) 七夕>
プーは元気、でもヘビが苦しそう?
オテンバいもーと、おねーちゃんの自転車乗りを補助。
ちょっと、そこのあやしいオッサン!体の大きさが、タイヤのサイズに全く合っていないように見えるんですケド~。タイヤが子どもの自転車と大して変わらない、のに体は子どもたちのいくつぶん…?
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うーん、テレビゲームなどの影響でしょうかねぇ・・・
僕が子供の頃(1963年生まれ)、もちろんそんなものは無いから遊びといったら自分達で考えてました。でも今の子供達は何も考えなくても向こうから遊びがどんどん押し寄せて来る・・・丁度今の若いタレントがまさにそういう環境で育ってきた世代なんですよね。^^
あ、ログハウスにお住まいなんですか?いいですねぇ!^^
by まめぞう (2007-07-08 08:59)
エルモさん、nice!とコメントをありがとうございます!
子どもたちとのとんちんかんなやりとりは、これからも時々ご紹介します。個人情報に触れない範囲で… f^^;
住まいは間借りなんです、あの写真は仕事場の教室で、現在は住んでいないー、新築なのに(涙)。
外壁が全部杉板で、内側も杉板を一部使っています。
おかげで保険に入るとき、随分やり合っていました。
物置も塀も杉板です。家の話をダンナにさせると、止まりません…。
by はっちん (2007-07-08 10:08)
なぎさん、nice!をどうもありがとうございました。
すてきなアクセサリーを作っておられるのですね。
生き物系には、とても弱いです。カエルがあったら、かなりヤバイですー。
by はっちん (2007-07-08 21:27)
そうですよね~。珍解答、見ている分には面白くて良いけど…この人が身内だったら…
。。。(〃_ _)σ‖
考えたくない珍解答者ですね。
ただ、自分の子も珍回答者になりつつあるので気をつけなくちゃ!!
by はっちゃん。 (2007-07-08 21:34)
はっちゃん。さん、どうもありがとうございます!
地方と、有名校のお膝元との格差がどの程度なのか、想像するのが恐ろしいです。
少しでも穴を埋めたいと思うのですが、埋めるスピードに穴の数が追いつかず、まるでうちの犬のいたずらと一緒、なんて…。( ̄д ̄;)
by はっちん (2007-07-08 21:56)
想像力のなさ、私も日々実感しています。
>言葉の意味を想像して関連付けないから、熟語や慣用句を覚えられない、数のイメージを頭の中でカタチにできないから、「この計算、検算しなくても明らかにおかしいだろっ」と、指摘されてもそもそも意味がわからない
うなずきながら読みました。私も以前に書いたのですが、数学で「交点って何?」と聞いてくる中学生。計算はできるのに、「50ページある本を昨日20ページ読みました。今日、あと何ページ読んだら読み終わりますか?」といった問題が解けない小学生。
私も想像力は自然に身につくものだと思っていました。私は、暇さえあれば本を読んでその世界にトリップしていたくらい(笑)ちなみに赤毛のアン全巻小、学校の時に図書館で借りて読みふけりました。大好きです♪アンの世界のような教室、なんて、素敵ですね!
by エイミー (2007-07-08 22:21)
「おお、エイミー、(さん、笑)、あのう、ねえ、あんた、あたしの腹心の友になってくれて?」
…コホン、すみません、知ってる人しか知らな~い~、ですね。
村岡花子さん訳の、新潮文庫世代です。アニメも見て、最近のBS再放送にもハマって、同じ場面に涙するおバカです。
そっかー、エイミーさんの熱意の源は、やはり「アン」かー。
うんうん、納得しました。もひとつおまけに、うん。
おかげで私の持論は裏付けがされました。アンを愛する人に、悪人は絶対に、いません!! (^v^)v
by はっちん (2007-07-08 23:06)